マテリアル分析用同利用実験室
概要
古典籍データ駆動研究センターではマテリアル分析・解析を人文学のデータ駆動型研究の新たな柱の一つに位置付け、「マテリアル分析共同利用実験室」を開設し、古典籍等の試料を非破壊で分析できる微小部蛍光X線分析装置や高精細デジタルマイクロスコープなどの光学機器を整備して人文学研究者の共同利用に供しています。 当面の間、館外利用者による利用は、国文研プロジェクト型共同研究に採択された研究課題に限っていますが、今後、提供対象を共同研究から一般の共同利用へ、分析対象も古典籍からその他の人文学試料へと順次拡大していく予定です。
ラボの共同利用機器
○微小部蛍光X線分析装置
設置年月 2025年3月
外観写真
機器スペック (参考 製品ページはこちら)
- 装置名・形式 X線分析顕微鏡 XGT−9000大型試料室
- メーカー 株式会社堀場製作所
- 仕様 X線管ターゲット Rh
- X線管電圧 15 kV、30 kV、50 kVに設定可能
- X線管電流 20 μA〜1000 μA(自動調整、またはマニュアル設定)
- キャピラリ Poly(100 μm)、1.2 mm
- 検出器 シリコンドリフト(SDD)
- 検出可能元素 Na〜Am(Heパージ:C〜) 部分真空/Heパージ
- 観察可能範囲(元素マッピング) 最大350 mm ×350 mm 最小256 μm ×256 μm(ピクセルXが128の場合)
- 最大試料サイズ 500 mm(W) ×500 mm(D) ×500 mm(H)
- 最大質量 10 kg
※簡易マニュアルの閲覧をご希望の方は、共同研究の国文研館内担当者にご連絡ください。
○高精細デジタルマイクロスコープ
設置年月 2021年5月
外観写真
機器スペック
- 装置名・形式 デジタルマイクロスコープVHX-8000
- メーカー 株式会社キーエンス
- 仕様 カメラ ハイグレードヘッドVHX-7100 撮像素子 1/17型 1222万画素CMOSイメージセンサ
- 総画素 4168(H)×3062(V) 実効画素 4024(H)×3036(V)
- ダイナミックレンジ RGB各画素16 bit階調
- 対物レンズ VHX-E20(20〜100倍)、VHX-E100(100〜500倍)、VHX-E500(500〜2500倍)
- カメラ スタンダードVHX-7020
- 撮像素子 1/1.8型 319万画素CMOSイメージセンサ
- 総画素 2064(H)×1154(V)実効画素2048(H)×1536(V)
- ダイナミックレンジ RGB各画素16 bit階調
- 対物レンズ VH-Z20R(20〜200倍) 画像形式 JPEG、TIFF
- ステージ VHX-S770 XYZ電動ステージ
- 同軸偏光フィルタ、偏光フィルタ(透過光)
- 微分干渉フィルタ(低倍率用)
- 照明・観察 落射・透過観察、マルチライティング機能、深度合成(3D画像)、画像連結、2次元・2次元寸法測定、自動面積計測・カウント
○赤外線カメラ
設置年月 2021年7月
外観写真
機器スペック
- 装置名・形式 FUJIFILM GFX100 IR
- メーカー 富士フイルム株式会社
- 有効画素 約1億200万画素
- 撮像素子 43.8 mm×32.9 mm、BA、原色フィルター
- 撮影感度 静止画:ISO 100~12800
- 測光方式 TTL256 分割測光
- 記録メディア SD/SDHC/SDXCメモリーカード
- 画像形式 RAW、TIFF、JPEG
- レンズ フジノンレンズ GF120mmF4 R LM OIS WR Macro 焦点距離 f=120mm (35mm判換算:95mm相当) 画角 25.7° 絞り F4〜F32 最短撮影距離(撮像素子面から) 45cm〜 フィルターサイズ ø72mm
- 赤外透過フィルター Kenko PRO1D R72
○ブックスキャナ―
外観写真
機器スペック(準備中)
利用案内
ラボの利用を希望する共同研究員は、共同研究の国文研館内担当者にご連絡ください。 利用条件はこちら 申請書類はこちら
研究事例
準備中